-
「暮らしの実景」風景画文集
¥7,200
SOLD OUT
在庫は随時追加します。 ご一緒に在廊日記もぜひ。 https://junota.base.shop/items/84542394
-
1 こっちこっち
¥50,000
冬の散歩 玄関の戸を開けて外に出る。 外気に包まれ全身の皮膚がキュッと引き締まるのを感じる。閉じた毛穴を無理やりこじ開けようと無数の冷たい空気の粒がぶつかってくるせいで顔の表面がピリピリする。一瞬、今日は歩くのを止めにして車にしようかという考えが頭をよぎったけれど、燦燦と輝く太陽を見上げて何とか気を取り直す。鍵を掛け、さむいさむい......と呟きながら僕たち2人は歩いて近所の郵便ポストを目指す。先日売れた絵を散歩がてら出しに行くのだ。このごろは家に引き籠っていて灯油ストーブが吐き出す濁った空気ばかりを吸っているからか、外の空気は妙に澄んで感じられ、肺の末端まで酸素がしみ込んでくるみたいだった。 両側を田んぼに挟まれた道を抜けて、農協のビニールハウスの前まで出る。遠くに見える山の上の方には白く雪が積もっている。山肌のひだがいつもより細かくくっきりと見える気がする。手前に生えている木々はいつもより黒ずんで、ペラペラな薄い紙を張り付けたように見える。梅畑に細かい枝が積んである。最近剪定したのだろう。製茶工場はいつものようにひとけがなく、少し不気味な雰囲気をまとっている。中学校の冬のプールはの水面は青緑色をしていてとても深そうだ。もしかしたら表面は何センチか凍っているのかもしれないけれど、よくわからなかった。プールサイドの床材はべろりと剝がれかけている。授業中だろうか、とても静かだ。遠くで鳥が鳴いている。行き交う車の音が聞こえる。川の流れる音が聞こえる。木材をいっぱいに積んだトラックの振動が伝わってくる。 バス停を通り過ぎ、橋を渡った先にたこ焼き屋さんがある。その店の駐車場の端っこに立てられた真っ赤なポストに絵の包みを投函して、これでひと仕事がおわった。帰路は川沿いを歩くことにする。だばだばと白いしぶきをあげながら、淡い青緑色の水が流れていく。数分後には木曽川のゆったりした流れに合流するはずだ。水面から顔を出している大きな岩の上を名前の知らない(けどよく見る)小さな白い鳥が歩き回る。水がかかったのか、立ち止まって尾羽を震わせている。僕らが近づくとふわりと飛び上がって、近づいた分だけ離れて着地した。そしてまた細い脚をちょこちょこと動かして歩き回る。僕たちは立ち止まり、その姿を眺める。耳を澄ます。水の塊が岩にぶつかって砕ける音、いくつもの水滴が一瞬の宙を経た後に再び本流へ戻るときにたてる音、水が岩の表面をなでる音。川底で小さな石ころが転がる音。もしかしたら大きな石が地面と擦れる音も混ざっているかもしれない。そういう聞き分けることので.... 続きを読む→https://junota.base.shop/items/79412454 ======= 画材:木製パネル、油彩 サイズ:910×727mm ※額縁は付属しません。
-
2 交差点
¥5,000
ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ========== きない幾つもの音が重なり合ってできる川の流れる音、僕らが借りている家はこの川沿いに建っているので、この川の音が僕らの暮らしの背景には常に流れている。住み始めた当初は夜に寝る時に気になったけれど、すぐに慣れた。3年経った今となっては、音が鳴っているという意識もあまりない。夏の大雨の時には岩がぶつかり合ってカチンカチンと音を立てる。気になるのはその時くらいだ。 僕たちが借りている小さな田んぼまで戻ってきた。家はもうすぐそこだ。熟れに熟れた柿がぶよぶよになって枝にぶら下がっている。冬になって食べ物が見つかりにくくなったからか、今まで見向きもしなかったその実を一羽のカラスがつついている。彼(かどうかはわからないけれど)も僕らが近づくと飛んだ。さっきの小鳥とは違ってそのままどこかへ飛び去って、すぐに姿は見えなくなった。家に着いた。ポケットから鍵を取り出す。かじかんだ指でカギを回す。指先は冷たいけれど、背中にはじっとりと少しだけ汗をかいている。 続きを読む→https://junota.base.shop/items/79412619 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:272×192mm ※額縁は付属しません。
-
3 合流地点
¥5,000
SOLD OUT
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/79412454 ========== たまごコッペとお祭りと しとしと雨のふる朝、きのう焼いたパンにたまごを挟んで食べる。身支度をし、散っていく桜を横目に車を走らせ近所の神社へと向かう。今日は祭だ。 着くと道路脇に数台の軽トラックが並んでいる。もうすでに何人かは集まってるらしい。 僕らも準備を手伝おうと思い、玉串に紙垂を縛るの を教えてもらったのだけれど、いまいち上手にできず大して役には立たない。そうこうしているうちに神事がはじまる。 掛軸が吊るされた格子戸の向こうに本殿が透けて見える。そこに向けて、海のもの、山のもの、野菜や果物、酒や米などが供えられている。しん、と部屋は静まる。雨の音、神官さんの声、そしてそこにいる十数名の呼吸音だけがする。 「あれ、そういえば」その静けさを破るように神官さんがつぶやいた。 「ロウソクがない。おーい誰か、探してきて。」 「うーん、ないね」と誰となく答える。 「ない?」 「ないよ」 「そこの赤い鞄にないかな 」 「お、あったあった。マッチもある」 「でも燭台がない」 「燭台か」 「あ、おれ、燭台みたぞ。集会所にあった。」 「ほうか、じゃあ持ってくるの忘れたな。」 静寂はもどり、神事は続く。 「玉串が足らんな。」 「何枚?」 「3枚。」 「ほうか、じゃあもう一回お祓いして使うよ 」 「あ、2枚で良さそう」 「2枚ね」 「いや、3枚かな?」 「もういいよ、5枚ぐらいやっとこう」 そして神事は続く。 訪れる静寂。祝詞が読まれ、神事は終わる。 昨年も今年も直会はなく、各自お弁当をもらって家で食べる形式になっている。本当だったらみんなで飲み食いして、ワイワイガヤガヤ楽しむらしいのだけれど、残念ながら僕らはそれに参加したことはない。 余ったお餅と古代米をたくさん頂き、家に帰る。着くと、玄関先にお隣さんの姿があった。 「はい、少しだけど、これ。」と言って紙包みを渡された。 ものすごく美味しい、栗入り赤飯だった。お弁当と一緒に食べ、すこし昼寝をして、起きてから器を幾つか挽いた。 そんな春の1日。 続きを読む→https://junota.base.shop/items/79412929 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:272×192mm ※額縁は付属しません。
-
4 早朝
¥5,000
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/79412619 ========== 代かきをした。2回目だ。この間やったのはいつだっただろう。確か5月の前半のことだ。去年自分たちが作った米の籾から、芽だしをして、苗にしていたのだけど、それがなかなか大きくならなかったので、田植えのタイミングがずれた。でも、もうさすがにそろそろ植えた方がいいんじゃないかという気がしてきたので、もう一度代かきをして、水曜日に植えることにした。逆算して、今日が代かきの日になる。 午前中に小学校にいって、掃除をして、ご飯を食べて、と色々したので午後から農作業をスタート。水が抜けてしまっていたので、水路の改良作業を最初にすることにした。田んぼの下手の方、田んぼの水が大きな水路に放流される手前の部分で、直径10センチくらいの黒い管を使って排水していたのだけど、それだと排水の量が間に合わずに水があふれてしまうということが頻発していたので、その管を掘り起こして水路の幅をひろげて、護岸を石で固める、みたいな作業をした。 そのうちに田んぼに水が溜まってきたので、代掻きをする。途中、Bさんが通りかかり、耕運機の設定を変えた方が良いと教えてくれた。ロータリー変則は高速にして、ギアは1速。ロータリーの刃はあんまり出さずに、土の表面5センチくらいを混ぜるくらいに浅く浅くかき混ぜる。 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510439 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:272×192mm ※額縁は付属しません。
-
5 泥の中を歩く
¥5,000
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/79412929 ========== 田んぼの草とりをする。一歩ごとに水温も違うし、泥の表面の感じもちがう。水の流れが影響しているように思う。水の流れが緩やかで滞っているような場所は水温が高く、それに伴って雑草の量も多いようだ。逆に水が流れているところでは水温が低く、雑草の量も少ない。少ないけれど、それらは地面に根を深く張っているようで、引き抜こうとしてもプチプチと千切れてしまう。10時ごろから2時間ほど草取り作業をした。全体の半分くらい進んだけれど、太ももがもうパンパンになった。ちょっと頑張りすぎたかもしれない。はじめのうち、片手にバケツを抱え引き抜いた雑草をその中に入れ、溜まったら田んぼの外へ捨てるという方式でやっていたけれど、途中から引き抜いたものは泥の中に埋めてしまうように変更した。それでだいぶスピードアップした。お隣さんと少し話をした。 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510440 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:272×192mm ※額縁は付属しません。
-
6 近所のたこ焼き屋さん
¥5,000
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510439 ========== 夏の暑い日 横断歩道 町にたった1 つの信号機 なんだか懐かしい 近所のたこ焼き屋さん 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510442 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:192×272mm ※額縁は付属しません。
-
7 秋の気配
¥5,000
SOLD OUT
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510440 ========== 雨すぎて秋の空 助手席の君は歌う ケ・セラ・セラ 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510443 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:192×272mm ※額縁は付属しません。
-
8 稲刈り
¥9,000
SOLD OUT
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510442 ========== この町のこと 用事があって僕は夕方の農道を車で走っていた。車を走らせていると、道路沿いの田んぼに妙なものが立ち上がっていた。夕方の平行に近い光を受けてそれは田んぼの中に並んでいた。ハザ掛けの風景だった。それまでも度々ハザ掛けをしている田んぼを見かけることはあったのだけれど、その時は何故かいつもと違う感じがした。それはきっと、夕焼けの強い光が作るコントラストの強さだとか、その日の天気のよさだとか、そういうことが影響しているのだと思う。そしてその風景を見たときに僕はこの町を絵に描いてみたいと思った。 いま目の前にあるこの風景はいつまでこのままあるのだろうか。僕は岐阜県東部のとある町に移住してきた。自然豊かなこの場所で暮らし始めて2年になる。生活者として過ごして気がついたのは、僕が魅力を感じたその風景は人の暮らしがそこで営まれることでできあがったものだということだ。農作物を育て、草を刈り、掃除をする。その手入れの仕事の担い手の中心は70 歳を超えた方々だといっていいだろう。 現在1200 人ほどの町の人口は20 年後には600人に、40 年後には300 人になという予測があるらしい。つまり僕が現在の彼らの年齢になることには町の人口が1/4 になっているということだ。そうならないように町全体として移住者の受け入れに力を注いでいる。僕らの他にも移住してきた人がちらほらいるし、移住希望の問い合わせも少なくない数あると話に聞く。けれど町全体で考えたときに町の人口が減っていくことはほぼ間違いないことだろう。そのときこの町のこの暮らしこの風景はどうなるのだろうか。 そういうことが僕がほとんど10 年ぶりに筆を手にしたことと無関係ではないように感じる。 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510444 ======= 画材:キャンバス、油彩 サイズ:273×220mm ※額縁は付属しません。
-
9 冬の日のプール
¥5,000
SOLD OUT
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510443 ========== 近所のポストまで 散歩の途中 中学校の前を通る あおみどり色の水面は とても深そう 向こうに校舎が見えて その向こうには山が重なる そこの橋を渡れば ほら、 ポストはすぐそこ 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510445 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:272×192mm ※額縁は付属しません。
-
10 初雪の朝
¥5,000
SOLD OUT
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510444 ========== この冬 初めて雪がふった 遠くの山のてっぺんの 真っ白な雪の破片が 風に乗って ここまで 今年の冬は寒くなりそうだ 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510446 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:192×272mm ※額縁は付属しません。
-
11 左義長のある風景
¥5,000
SOLD OUT
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510445 ========== 門松やらお札やら 正月の飾り物を 持ち寄った河川敷 火を焚いて 中心に立てた竹の葉が 上昇する煙でぱたぱた揺れる 煙は上へ上へと伸び なにかは帰っていく 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510448 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:272×192mm ※額縁は付属しません。
-
12 寒い日
¥5,000
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510446 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510450 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:272×192mm ※額縁は付属しません。
-
13 雪のあと
¥5,000
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510448 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510451 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:272×192mm ※額縁は付属しません。
-
14 雪の栃久保
¥2,000
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510450 ========== ある日 今日はたしか人と会う約束がある日だ。そんなことをぼんやりと考えながら枕元で鳴っている携帯のアラームを止めた。そのまま電話を1 本かける。午前中に、ということだけは聞いていたのだけれど、はっきり何時とは決めていなかったからだ。もっと早い時間からなんじゃないかと身構えていたのだけれど、10 時に集合ということになったのでほっとする。朝はゆっくりご飯を食べた。おとといの晩から毎食食べている鍋だ。それと納豆。コーヒーを飲んで携帯をいじっていたら、あっという間に家を出る時間になった。 今日のお散歩はお休みして車でビジターに向かう。ゆず組合の関係で何か地域の広報誌にインタビューと写真の撮影をした。笠置町に移住してくることになった経緯とか、ゆず組合で働くことになったきっかけ、ゆず組合で今後やっていきたいこと(!)などをいろいろ話した。ひと通り話をした後で、ゆず畑に行って写真を撮った。レフ板が眩しかった。高枝鋏でゆずを収穫する様子を撮りたいという話だったけれど、ちょうどいい位置にゆずの実がなかったので、結局、高いところにある実を収穫している「フリ」をした。ゆずを手に持ち、Mと並んで写真を撮った時、カメラの人にさわやかな笑顔だと言われた。Mの分析によれば僕は上唇がほとんどなくて歯並びが良いからさわやかという印象になるらしい。僕は被写体を笑わせるためのお決まりのセリフなんじゃないかなと思っている。ゆずの木4本の管理を任された。これから月に1回くらいは見に行くことにしようかなと思う。それらのことを終えて帰宅したのは12:30 くらいだった。例の鍋は通算6食でなんとか完食することができた。 食後に少しだけゆっくりしてから、お隣さん家の庭木の剪定をしに行った。けっこう前に頼まれていたのだけれど、なんだかんだと忙しかったのでなかなか行けずにいた。天気が良くてポカポカしていたので、今日行ってしまうことにした。先月から今月にかけてこまごまと誰かに何かを頼まれていたのだけれど、この剪定を終えてしまえば、今月はもうほとんど何も用事がない状態になる。つまり、絵を描いたり文章を書いたりに集中できる!お隣さん家の庭木の剪定、実は前回まではMと二人で行っていたのだけれど、今回Mは行きたくないと言って来なかった。それは、前回の剪定の時にMが主に切った木がそのすぐ後にぱたんと倒れてしまったのを自分のせいだと思っているからのようだった。僕はM が剪定したことと木が倒れたこととは無関係だと思っているのだけれど......。それから、もう一つ。なんでそうなったのか全く分からないのだけれど、M が剪定していたまた別の一本がローマ字の”U” の形になってしまったのを気にしているらしい。お隣のおじいさんは全く気にしていないみたいだったので、別にそんなに気にする必要はないんじゃないかと思うのだけれど、気が進まないようだったので、しょうがなく今回は僕ひとりで行くことになった。 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510452 ======= 画材:紙、アクリル絵具 サイズ:210×148mm ※額縁は付属しません。
-
15 本のある場所
¥5,000
SOLD OUT
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510451 ========== おじいさんは家にいないみたいだった。チャイムを鳴らしても返事はなく、声をかけても応答がない。まぁ、いつもの通りにやってしまってよいだろうと倉庫から剪定鋏と脚立を借りて作業を始めた。1時間半くらい作業して、もうすぐ終わりそうかなというときに1台の車がやってきて家の前に停まった。娘さんに車で市街に連れて行ってもらって、この冬に着るぬくたい服を調達してきたそうだ。こんな感じでどうですか?と聞くと松の木と椿をもう少し低くしたいと言われた。とりあえず椿を30センチくらい低くしてみた。こっちは特に問題なくできた(と思う)。けれど、問題は松の木の方で、思い切って切ってしまって、と言われたので思い切って切ってみたら、全体のバランスがおかしくなった。あれれ、と思ってこっちをもう少し、あっちをもう少し――なんてことをしているうちに「かなり」思い切った高さになってしまった。最終的には、まぁ、バランスはよくなった(と思う)。作業で出たごみを熊手と竹ぼうきでかき集めて作業終了。 僕の作業が終了したのとほとんど同じくらいのタイミングでMから連絡があった。MはMで今シーズンのゆずの買い取り量の計算の仕事をしているのだった。お互い3時半ごろまでに仕事を終わらせて、そのあと庭文庫に遊びにいこうと話していたのだった。 LINEを開くと「終わらなかった」とのメッセージが入っていたので「もう帰っておいで」と 返信した。Mが帰って来たので庭文庫まで車を走らせた。僕ら二人は月曜日の夜の、人の少ない庭文庫が好きだ。しばらく忙しかったのでだいぶ久しぶりの庭文庫だ。 今日は神田ブレンドを飲もうと思いながら坂道をのぼる。空気が冷たい。ガラガラと戸を開けて声をかける。夫さんが誰かとお話ししていた。土間の本棚に並んだ本たちを眺める。意外とこの本棚の本たちをじっくりと眺めてなかったような気がする。そこからMは1冊本を抜き出した。カフカに関係する本らしい。そのあとMさんが選んだジブリに関係する本のコーナーを眺めた。昨日の夜に読んだMさんの文章がなんとなく、じーんと心に残っている。そうこうしていると、Tちゃんを連れたMさんがガラガラと戸を開けて入ってきた。こども園に迎え行っていたようだった。ほんの数か月見ていないだけなのにかなり大きくなっていた。コーヒーを注文して本を選んだ。前々から気になっていた”MONKEY” のポール・オースター特集にしようかなと思っていたのだけれど、1750円とちょっと高かったので、そのそばにあった同じくポール・オースターの「リヴァイアサン」の文庫本にすることにした。こちらは150 円。MはTちゃんと遊んでいるらしかった。 本を選んでいたらどんどん体が冷えていくのが分かったので、僕もその本を手に、そちらへ行って、ストーブに当たらせてもらうことにした。僕が近づいていくと、Tちゃんがちょっと警戒しているみ 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510453 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:272×192mm ※額縁は付属しません。
-
16 カーブミラー
¥2,000
SOLD OUT
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510452 ========== たいだった。あんまり近づかずに、無害ですよ、というような顔をして僕はストーブで温まっていた。彼女ははじめ色鉛筆で絵を描いていたけれど、次に見たときは積み木で遊んでいた。僕も積み木遊びに混ぜてもらうことができた。簡易的なピタゴラスイッチみたいなことをしたら喜んでくれたみたいだった。手が小さくて、爪はもっと小さかった。いや爪が手よりも小さいのは当たり前だけども。Tちゃんは三角の積み木の上に三角の積み木を乗せようと頑張っていた。僕もできないかなと思って、真似して頑張ってみたら、なんと三角の積み木の上に三角をのせることができた(三角の角は面取りしてあり、頂点部分にもすこーしだけ平面ができているから)。それをTちゃんに見せてみたら、気に食わなかったのかパンチを食らわされて破壊された。それっきり三角の上に三角を乗せるのは成功しなかった。 その後、細長い積み木をいくつか立てて、その隙間から丸い積み木をころころと行ったり来たりさせる遊びをして遊んだ。そのほかにもいろいろして遊んだ。そのうちにMさんがやってきて、そろそろ帰ろうか、とTちゃんに話かけていたので、そのタイミングで僕らも家に帰ることにした。遊んでくれてありがとうとMさんに言われたけれど僕らも楽しかった。コーヒー代タダにしてあげるから毎週きて、と笑いながら言われた。 本の代金を払い終わった後にコーヒーのお金を払っていないことに気づいたので、それを言うと「じゃあ、150 円だけもらおうかな」とMさんが言った。財布に50 円玉がなかったので、「200 円でいいです」と言って僕はお金をトレーに置いた。「あ、おっけー」とMさんは言って領収書を書いてくれた。 Tちゃんとバイバイして、車に乗って家に向かう途中、ふと、あれ?なんかさっきのやり取りおかしいよね。なんで150 円だったんだろうか、原価なのかな?2杯だとそんなに安くないんじゃない?なんてことを思って、考えてみると、そうだコーヒー1 杯の値段は550 円。ということは僕が「150 円でいいよ」と聞き取ったのはきっと「550円(1杯分の値段で)でいいよ」だったんだと思い至った。 家に帰って夜ご飯を食べた。久しぶりに鍋以外のものを食べたのだけれど、感動的においしく感じられた。風呂に入る。出る。この文章を書いているとMが寒い寒いと言いながら2 階からおりてきた。湯たんぽを抱えている。湯たんぽの蓋を開けようとしているなと思っていたら急に笑いだしたので、どうしたの?と聞くと、カチカチに閉まってしまった蓋を開けようと力を込めたらオナラが出てしまったらしい。この文章を書き始める前に具材を切って仕込んでおいた新たな鍋が石油ストーブの上でシュンシュンと湯気を吐いている。どうやら完成したみたいだ。やっぱり冬は鍋を作ってしまう。 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510454 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:210×148mm ※額縁は付属しません。
-
17 春の風景
¥2,000
SOLD OUT
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510453 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510456 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:210×148mm ※額縁は付属しません。
-
18 さくら
¥5,000
SOLD OUT
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510454 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510457 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:272×192mm ※額縁は付属しません。
-
19 山あいの町
¥5,000
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510456 ========== ということで、どこから読んでも、どこで終えてもいいような一つながりの文章を書いてみようということになって、書いてみています。もともと携帯のメモ帳につらつらとその日あったことを書き連ねていました。それは普通の日記とは違って日付も書いていないし、どこからどこまでが1日の出来事なのかも明記されていません。そういうのを僕は書いていたのですが、それを後から読み返してみると、これが結構面白い、自分のことだからかもしれないけれど、少なくとも僕自身は結構楽しんで読むことができました。皆さんぜひテキトーな位置にひょいっと移動して楽しんでみてください。もちろん最初から順番に読んでいただいても大丈夫です。即興的に思いついたことを思いついたままに、なるべく修正しないで書いているので、わかりにくいところとか、意味の通じない部分があるかもしれませんが、それはまぁご愛嬌ということで。 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510458 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:272×192mm ※額縁は付属しません。
-
20 道路
¥5,000
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510457 ========== 目が覚めた。文章を書きたいとずっと思っていたのだけれど、なかなか書く時間がない、なんて言い訳してきた。なんか最近の僕の気づきとしてあるのが、あんまり気負わない方がいいよね、みたいなもので、絵にしても文章にしても何度も修正して修正して修正してーーとやっていくよりも、えいっと一発でできるかできないか、みたいな方法を選択した方が結果的に出来が良いものが生まれてくる確率が高いような感じがする。少なくとも絵ではそう。文章でもそうなんじゃないかと思ったので、このメモにつらつらとなるべく一気に、なるべく書くのを止めないで、なるべく一定のスピードで書き続けてみたら、どんな風な文章が出来上がるのかなという実験をしてみることにしました。なるべくバックスペースのキーも押さないようにしたいけど、タイプミスもあって、ここまで書くのにも何度も削除ボタンを押してしまっている。ケルアックはオン・ザ・ロードしか読んでないけど、そんな感じになるんじゃないかな。さて、書くぞ、ということだけを決めて書き始めたわけだけど、何を書こう。昔の日記を読んだ。毎日つけていたわけではないけれど、何か記憶に残しておきたいと思ったことがあった日に、つらつらとノートにボールペンで書いていた。だいたい途中で手が痛くなって書きたいと思ったことを最後まで書けずに終わるのだけれど、なんか、そういうことをしていた高校、大学の頃を思い出す。そのノートに書いたいくつかの文章も、たいていは何かを書こうと思ってペンを片手にノートを広げてみたけれど、さて何を書こうか、というような文言で始まっていたような記憶がある。さて、何を書こうか、それらのノートはいま長野の森の中の小屋にある。そのうち持って帰ってきたいけど、いつ長野に行けるかわからない。ついこの間まで、寒い寒い、いつ暖かくなるんだ、と文句を言っていたけれど、いつの間にか春になって、緑が鮮やかになってきた。もう夏も近い。草刈りの時期だ。畑に蒔いたいつくかの種ももうだいぶ芽を出している。ジャガイモなんてもう結構大きい。去年とれた米から今年は自分達で苗を作ってみよう、ということになって、籾を蒔いてみたけど、うまく行くかは分からない。まぁなんでもそうだけど。にんじん、なす、トマト、こまつな、トウモロコシみんな順調に育ってきている。駐車場の隅に一本だけ、ゆずの木を植えた。これから何年、何十年とかけて大きくなってほしいけど、あんまし元気がなさそう。葉っぱの色つやが悪い。「ゆず丸」なんていう風に名前をつけた。そうそう、こんど店をやることになった。近所のたい焼き屋さんを借りて、週末に「パンと木工の店」をМとやるのだ。昨日はお店に行って、掃除をしたりレイアウトを変更したりした。Мはお店でパンをこねた。わくわくしている。このところその関係でバタバタと忙しい日が続いている。けど睡眠はしっかりとって 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510462 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:192×272mm ※額縁は付属しません。
-
21 夏のミラジーノ
¥5,000
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510458 ========== いて10 時台には寝ちゃう。日付が変わるような頃まで起きてることは少ない。今日はゆずの配達だ。僕らが住んでいる町の特産品はゆずだ。縁があってゆず組合という地域の団体のお手伝いをしていて、週に一度、ゆずの商品を道の駅やいくつかのお店に配達に行くことになっている。黄緑色のジャンパーを着て、帽子をかぶって、カーゴに乗り込んであちこちへ商品を届けに行く。そういう仕事は結構好きだ。さて、そろそろМが目覚める頃なので、今日はこのへんで。なんだかまとまりのない文章だけど、とりあえずこれでいい。次からは一つひとつのテーマについてもっと深く、細かく書いていきたいなと思う。面白いのは細かいところだから。深く詳しく書いた文章は面白いから。粉コーヒーを飲む。ゆず商品の配達だ。朝、時間がなかったので具だくさん味噌汁と米という、僕らにしては軽めの朝食をとり、ビジターセンターに向かう。家を出る前、畳の上に寝そべったつぐはる(僕らが飼っている猫)に両手で足をガシッと捕まれた。このところ忙しく動き回っているせいでたぶんつぐはるも寂しいのだろう。でも行かないわけに行かないので、ひと撫でして深緑色のミラジーノに乗り込む。着くと、EさんもOさんももう来ていた。「もう二人でいける?」とOさんが言うので、僕らは二人ともそれを「もう配達は慣れた?」的な意味だと受け取って、まぁまぁ、ですね。と、だんだん慣れてきました的に曖昧な返事をしたのだけれど「今日用事ができたから、できれば二人で行ってほしい」という意味だったらしく、それなら、もちろん!二人で全然いけます!ということになり、今日の配達は初めて二人だけで回ってくることになった。ムジカピッコリーノの音楽を流しながら、フローラの声やっぱりいいなぁ、とか言いながら、半分デート気分で配達がスタート。天気が良かった。深緑色の木曽川に映る新緑が鮮やかだ。岩村の醸造所へ行き、ゆずのジュース3箱を受け取る。かめやへ行き、カステラ10本を仕入れる。そのまま更に南へ車を走らせて上矢作へ。途中ですごくトイレにいきたくなったので、着いたらトイレに直行。間に合って良かった。ゆずの果汁が結構売れているみたいだったので、補充して帰る。カステラとか羊羮よりも、ゆず玉だったり、果汁だったり、ゆずそのものを売った方が良いんじゃないかという気がする。あとはゆずペーストとか、皮とか。お菓子屋とか、パン屋さんとかに素材を卸すようにできないのだろうか。さて、そして次は山岡のおばあちゃん市だ。このところ、あんまり売れていないみたい。それでも他の店よりはやっぱり売れ行きが良いみたいで、色々と商品が少なくなってたので補充しようと思い、在庫を積んだ車の扉を開けたとたん、積んでいた段ボールが崩れてきた。あっ、と思って支えようとしたのだけれど、あえなく角から地面に落下。かちゃん、と高い音がして、内容物がじわぁ 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510464 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:192×272mm ※額縁は付属しません。
-
22 はしご
¥5,000
SOLD OUT
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510462 ========== ……と漏れだしてくる。さっき仕入れたゆずジュースだ。やってしまった。4本くらい割れた。あーあ、と言いながら片付けをして時間を食う。気を取り直して今度は北上していく、その他、5、6箇所回ったけど、記憶に残るようなことは特になかったように思う。昼ごはんはなか卯でカツ丼( 並) を食べた。Мは親子丼。肉自体はおいしくなかったけど、味付けはまぁまぁ良かったらしい。しばらくМからおいしい親子丼とはどんなものか、という話を聞いた。中津川の店に品物を置き、恵那に戻る。最後は笠置コミセンに品物を下ろす。今週末からお店を始めると事務所のみんなに言うと、おー、となった。チラシあるの?と聞かれたけどまだできていない。あの場所ではなかなか難しいのでは? 的な話もされた。と、いうような感じで、恵那をぐるっと一周回って、配達を終えた。こんど僕らがお店をやることになっているお店に向かい、Eさんと落ち合う。この後、3人で飯地のテント村に品物を届けることになっているのだ。ぐねぐねと山道を上り、商品を届ける。そのあと猫にご飯をあげに一度家に戻る。午後3時。これから店の仕込みだ。色々と持って店へ。パンをこねる。昨日、中種を仕込もうと思っていたのにイーストを持って帰り忘れて、ゆずの元だねで代用して作った中だねだったけど、問題なさそうに膨らんでくれていた。粉を量り、こね始める。緊張しているのか、いつもと環境が違うからか、配達後で疲れているからか、何度か量り間違えたりした。まぁこねるの自体はいつもと変わらずできたけど。その後、きんぴらごぼうを仕込む。ごぼうを細切りにして、水にさらす。にんじんを切り始めた頃、店の持ち主であるTさんが覗きにきた。ちょっと話して、じゃあ、後ゆっくり~と言って帰っていった。きんぴらを完成させ、茹で玉子を作っておいた。コジケイの卵なのだけれど、味の違いはあんまし分からなかった。Мは二度パンをこねた。配達もあったし、もう疲れきって、早く家に帰りたいと言い出す。僕も「もう無理」って感じだったので、洗い物をして掃除をして家に帰った。外はもう真っ暗。たしか20時を少し回ったくらいだったと思う。家に帰ると「どこ行ってたんだよー!」というような感じで猫がすり寄ってくる。ご飯をあげる。米を炊き、食器を洗う。Мは布団に直行。僕はチラシを印刷してから布団に向かう。PさんとОさんがお店頑張ってと、言ってくれたけど、もう、ぐったり。無理無理無理と言いながら布団に向かう。そんな長い長い1日が終わった。さて、明日は初営業日だ。目が覚める。疲れているはずなのだけれど、ぱっちり目が覚めるのはどうしてだろう。昨日は風呂に入らないまま寝てしまったので、朝、湯を張ってシャワーを浴びる。昨日の仕込みの時に水の配分を間違えてしまったパン種を使って、ホットケーキというかパンというか、みたいな何かを作って食べた。2日目は8時頃に店に到着し、 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510466 ======= 画材:紙、アクリルガッシュ サイズ:272×192mm ※額縁は付属しません。
-
23 お店の看板
¥5,000
SOLD OUT
最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240 ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510464 ========== 準備をする。とりあえずМの天然酵母のパンをオーブンに入れておいて、イーストのパンの成形をする。1日目は前日に成形をしていたのだけれど、それだとやっぱりちょっと過発酵の感があったので、やり方を変えてみたら、結構いい感じ。あと今日の気づきは、焼く前に牛乳を塗るタイミングだ、塗ってから焼くまでの時間をしっかり長く取っておくと、おなじ温度、おなじ時間で焼いても焼き上がりの色が格段に良くなるということ。朝、電話があってAさんがまた全種類、イーストと柚子酵母を頼んでくれた。あとは、中学校のバレー部の人がハムレタトマトを12 個注文してくれた。予約は時間までに数を揃えておかないといけないという緊張感があるので、慣れるまではあまり受けたくないな、という感じ。でも、無事にできてよかった。あとはポツポツ売れていって、今日も作った66 個がほぼ完売した。美味しかったとコメントを結構もらえていて一安心。今日は1日バタバタしていて、お客さんとゆっくりお話をする時間が取れていなかったのでそのあたりは改善していきたい。木工品を売りたい、というか、木工品を売らなければいまの形のお店はなかなか厳しいところがあるので、お客さんとお話して木工の方に興味をもってもらわないといけないよね、みたいな話を家に帰ってから梅酒をのみながらМと話した。そしてぐっすり、深く眠る。朝、疲れがたまっていたのか、なかなか起きられない。大きなごみ袋を2つ抱えて、散歩がてらМと二人、ごみを出しに行く。今日は小学校のバイトがなかったのでよかった。あったらちょっと早起きが辛かったのではないかなと思う。朝ごはんはずっと前から気になっていた、近所のパン屋さんのパンを色々買って食べた。あんパン、クリームパン、食パン、レーズンパン、まぁ、美味しくないわけではないけれど、僕らが作るパンの方が美味しいんじゃないかなという気がする。なんていうか、パンに特徴がないというか、パンの味も風味も感じられないパンという印象。それを車内でぱくつき、そのまま駅前の方に出て、買い物やら、店の合鍵づくり、Мの親知らずの抜糸やらなんやらをやった。コンビニでナスの苗をひとつ買って畑に植えた。後は昼寝して、起きてから家の前を少しだけ草刈りした。道端にМのブラパットが落ちてたので、拾ってポケットに入れたまま草刈りをした。そのあと、ゆず組合の役員会へ。次回からゆず商品の配達は僕たち二人で行くことになった。帰ってきて、店のポイントカードを作った。店の看板用に書いた絵と文字をイラレに取り込んで、なんか良い感じのものができたと思う。レイアウトは今日行ったパン屋でもらったものを「かなり」参考にさせてもらった。この頃、食生活が乱れているのでちゃんとしたものを食べたい。部屋も散らかり放題なのでお掃除する。あとは、週末の営業に向けての準備、田おこし、木工品の製作――。いろいろやらなきゃな 続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510467 ======= 画材:板、油彩 サイズ:412×325mm ※額縁は付属しません。