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21 夏のミラジーノ

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いて10 時台には寝ちゃう。日付が変わるような頃まで起きてることは少ない。今日はゆずの配達だ。僕らが住んでいる町の特産品はゆずだ。縁があってゆず組合という地域の団体のお手伝いをしていて、週に一度、ゆずの商品を道の駅やいくつかのお店に配達に行くことになっている。黄緑色のジャンパーを着て、帽子をかぶって、カーゴに乗り込んであちこちへ商品を届けに行く。そういう仕事は結構好きだ。さて、そろそろМが目覚める頃なので、今日はこのへんで。なんだかまとまりのない文章だけど、とりあえずこれでいい。次からは一つひとつのテーマについてもっと深く、細かく書いていきたいなと思う。面白いのは細かいところだから。深く詳しく書いた文章は面白いから。粉コーヒーを飲む。ゆず商品の配達だ。朝、時間がなかったので具だくさん味噌汁と米という、僕らにしては軽めの朝食をとり、ビジターセンターに向かう。家を出る前、畳の上に寝そべったつぐはる(僕らが飼っている猫)に両手で足をガシッと捕まれた。このところ忙しく動き回っているせいでたぶんつぐはるも寂しいのだろう。でも行かないわけに行かないので、ひと撫でして深緑色のミラジーノに乗り込む。着くと、EさんもOさんももう来ていた。「もう二人でいける?」とOさんが言うので、僕らは二人ともそれを「もう配達は慣れた?」的な意味だと受け取って、まぁまぁ、ですね。と、だんだん慣れてきました的に曖昧な返事をしたのだけれど「今日用事ができたから、できれば二人で行ってほしい」という意味だったらしく、それなら、もちろん!二人で全然いけます!ということになり、今日の配達は初めて二人だけで回ってくることになった。ムジカピッコリーノの音楽を流しながら、フローラの声やっぱりいいなぁ、とか言いながら、半分デート気分で配達がスタート。天気が良かった。深緑色の木曽川に映る新緑が鮮やかだ。岩村の醸造所へ行き、ゆずのジュース3箱を受け取る。かめやへ行き、カステラ10本を仕入れる。そのまま更に南へ車を走らせて上矢作へ。途中ですごくトイレにいきたくなったので、着いたらトイレに直行。間に合って良かった。ゆずの果汁が結構売れているみたいだったので、補充して帰る。カステラとか羊羮よりも、ゆず玉だったり、果汁だったり、ゆずそのものを売った方が良いんじゃないかという気がする。あとはゆずペーストとか、皮とか。お菓子屋とか、パン屋さんとかに素材を卸すようにできないのだろうか。さて、そして次は山岡のおばあちゃん市だ。このところ、あんまり売れていないみたい。それでも他の店よりはやっぱり売れ行きが良いみたいで、色々と商品が少なくなってたので補充しようと思い、在庫を積んだ車の扉を開けたとたん、積んでいた段ボールが崩れてきた。あっ、と思って支えようとしたのだけれど、あえなく角から地面に落下。かちゃん、と高い音がして、内容物がじわぁ

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画材:紙、アクリルガッシュ
サイズ:192×272mm
※額縁は付属しません。

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