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107 稲刈り前

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ると、思わぬ反応がりあったりするので、もうとにかく出来の悪いと思えるものでもなんでもどこかへ放り投げておくのが正解なんじゃないか。完成度の高いものを、とか自分の納得したものを、とかまだ人に見せられるものじゃないとか関係ないんだなと、まぁ、そういうことは前々から思ってはいたけれど、行動に移せるようになったのはここ数か月のことのような気がする。このまま気楽な感じで適当に続けていって、数年後にいま書いているもの、描いているものを笑って読んだりみたりできたらいいななんて思う。いま書いているものはたぶん今の自分にしか書けなくて、それは絵でも同じで、まぁ、何を当たり前なことを今更という気もするのだけれど、たぶんいま書いている文章は下手だけど、たぶん数年後にもっと書けるようになった僕には書けないような何かなんだろうなということを思う。絵でも同じ。毎日絵を描いていると、あ、この絵を境に自分の中で何かが変わったな、とを思うような絵に出くわすことがある。自分で描いていて出くわすというのも変な言い方だけど、あ、変わった、みたいな瞬間とでもいうんだろうか、そういう一瞬がある。それを超えると、また表現の世界は広がる。24色の絵の具セットを買ったのだけれど、実際に絵を描く時に僕がよく使うのはその半分とか、もしかしたらそれ以下かもしれない。その限られた数の絵具で、ずっと絵を描いていたわけだけど、普段使わないような絵の具をなぜかその日は使ってみる気になって、描いてみると今までになかった色というか、まぁ、いままで使ってなかった絵の具を使っているわけだから当然と言えば当然なのだけれど、その瞬間に色の世界が広がるというか、絵が進む感覚というか、次の段階に進んだんだなというような瞬間がある。たぶん、毎日絵を描く中で、どの絵を描く過程でもそういうことが起きているのだろうと思うのだけれど、それがはっきりわかる瞬間というのがあって、そういうとき自分の成長を喜ぶかというと、そうではなくて、結構怖いなという感覚の方が僕の中では強い。たぶん絵を完成させるというのはそういことの積み重ねで、そういうことが積み重なった先にあるのはたぶん、昔描いていたような絵はもう描けない、と打ちひしがれたような状態があるんだろうなと思う。その色の世界の広さを知ると、もう、知らなかった状態には戻れない訳で、それは、ある意味でちょっと怖いことでもある気がする。絵は勝手に進む。昨日まで描けていたものを描けなくしてしまう。でもそれを怖がっていると何も描けない、書けないということになってしまう。たぶんこのごろ僕がたくさんの絵を描き、文章を書くことができるようになってきたのは、そういうことに対する恐怖心みたいなものが少なくなってきたということがあるんだと思う。恐怖心のようなものがなくなって、自分がどんな絵を描くようにな


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画材:紙、アクリルガッシュ
サイズ:192×272mm
※額縁は付属しません。

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