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97 車窓からの眺め

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朝起きて草刈りをした。田んぼに行き、汗びっしょりになりながら草取りをした。ふくらはぎが張り、足が重い。プールでたくさん泳いだ時のような感じだ。家に帰りシャワーを浴びる。さっぱりして扇風機の風が心地よい。久々の晴れだ。夏のような晴れ。そのあと、図書館に本を返しに行き、また新しく本を借りてくる。借りてきたのは次の6冊。①「ヘンリー・ダーガー 非現実を生きる」②「エドガー・ソーテル物語」③「案外、買い物好き」④「アートにとって価値とは何か」⑤「シャルトル大聖堂」⑥「ピカソ」今の自分の興味関心が選ぶ本に現れる。先週までは小説を主に借りていたけれど、今回は少しアート系に寄っている。もともと僕は結構こういう本を読むことが多かったような気がする。6冊の中でパラパラと読んだだけでもう既に衝撃的な本が1冊あった。それは、ヘンリー・ダーガーという男についての本。ダーガーなんて画家知らないなと思っていたのだけれど、読み始めてこれはと思った。雑役夫として働きながら、孤独に死んでいった男。自閉的で人と関わらず、たまにゴミを漁っているのが近所の住人に目撃されている。男は死んだ。そして彼が住んでいた部屋を見て人々は驚いた。そこには無数の絵。そして、タイプされた文章の束。男は一つの物語の世界を作っていた。部屋で一人で文字を書き、絵を描いていた。その物語は公開されることなく膨大な量に膨れ上がっていた。その「非現実の王国で」という小説は15000ページにも及んでいるという。絵もかなり独特。これは、と僕は思った。なんなんだろうか、これは。まだ読み込んでいないので、このくらいにしかわからないし、もしかしたら、ここまで書いたことも内容的に間違いを含んでいるかもしれないけれど、僕はそんな風に想像している。面白そうだと思う。この人は。そして僕がやりたいこととも近い部分があるように感じる。絵を描き、文章を書くということでもそうだし、一つの物語としてそれをまとめているという点でもそうだ。生きることと書くことと描くこととが一体になったような創作というのに僕は憧れがある。そういえば僕は作品自体というよりも作者を楽しむことが多いような気がする。その作品個体の意味ではなくて、その絵がその作者の人生の中でどんな意味をもつものなのかということを面白いと感じる。だから画家の伝記も好きだ。②のエドガー・ソーテル物語というのは分厚いハードカバーの本だ。700ページ以上もある。僕はながーい物語が好きだ。とりあえず読み始めてみた。まだ面白いのかどうかわからないけど読み進めてみる。③は、毎日毎朝、エッセイのようなものを書き綴っているので、その参考に何かエッセイを1冊借りてきたいなと思っていて、村上龍のこれにした。図書館を出なくちゃいけない時間が迫り、最後にパッと目に入ったエッセイを手に取ってしまったけれど、今度図書館に行くときには借

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画材:キャンバス、油彩
サイズ:273×220mm
※額縁は付属しません。

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