74 ゆず畑
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そう引きこもりが加速する。そういう悪循環。そういうこころの動きはよくわかるような気がする。そんなの気にしなくていいんだと、思い込もうとしてもあまり意味はなく、そう思えればいいんだけど、なかなかそうは思えないものだ。人にどう思われてもいいから、好きに生きたらいい。そういう風に思っている筈なのだけれど、その通りに生きていくのは結構難しい。自意識が過剰なんだろうか。ほんとうは誰も僕らに対して大した感情は抱いていなくて、別にどうってことのないことなのだろうか、よくわからない。いろいろと先延ばしにしてきたことがある。オーディオも作っていないし、稲の苗も借りたまま。店をもうやらないということもまだ伝えていない。なんか面倒なことを先のばしにしてしまうのをやめたい。できないことを引き受けるのもやめたい。どうせ途中でやりたくなくなるのだから、自分たちだけでやりたいことを形にしていくのがいい。頼まれごとは基本断る。そういう風に生きられたらいいなと思う。期待に応えようとしないこと。そしてそもそも期待されないようなふるまいをするということ。どうなんだろう。期待できない人と思われたらそれもまた生きづらいのだろうか。たぶんそうなんだろうなという気がする。Mは今日金髪にしてくるんだそうだ。ビワの実を拾った。小学校の角の所に1本の小さな木が生えていて、それが実をつけていたのだ。ずっと何の木かな?とは思っていたのだけれど、ふと気が付いた時には淡いオレンジ色をした実をつけていた。そうか、これはビワの木だったのか、と僕は眺める。木自体は小さいのだけれど、たくさんの実をつけている。そして僕は木の根元のあたりを見渡し、地面に転がっている実を3粒拾った。表面の短い産毛がの猫の額のところの毛のように柔らかだった。甘いような香りがする。何のために拾ったのかというと、食べるためではない。種を取り出して庭に植えてみるのだ。Mがビワを食べたいとこの前いっていたので、庭に植えて、毎年食べられるようにしてやろうと思ったのだ。皮をむいて、傷んでなそうな部分をちょびっとだけ齧ってみる。まだ未熟なような感じがしたけれど、それは確かにビワだった。実をほじくると中から小豆のような赤茶色の種が出てきた。梅の種みたいなのを想像していたけれど、思っていたよりも小さな種だった。ビワを最後に食べたのはいつだろう。カップにさらしを敷き、種を置いて、種が半分だけ浸かるくらいまで水をいれる。こうしておくと芽が出るらしい。芽がでたら植え替えて、8~10年したら実が採れるようになるらしい。また気の長い楽しみが生まれてしまった。この拾ってきた3粒のビワで10年楽しめる。いや、実をつけたらそのあとも毎年この時期になればビワを楽しめるわけだから、それはもう、一生楽しめることになる。去年、梅の種とゆずの種を育苗ポットに入れて、いつ芽がで
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画材:紙、アクリルガッシュ
サイズ:210×148mm
※額縁は付属しません。
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