72 木曽川の眺め
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新を待ってくれる存在がいる。それだけで書く意味がある。彼女は僕のたった一人の読者。猫に起こされ、目が覚めた。ご飯をいつもの半分だけあげる。昨日はあまりよく寝られなくて、なんとなくぼーっとして、動けなかったので、少しだけペンレストの材料の切り出しをした後、布団の中で過ごした。光に包まれて眠るのは嫌いじゃない。何か夢をみた。思い出せないけど。携帯を開くと絵が売れていた。あのパソコンが壊れた日、パソコンの画面とにらめっこしてMが過ごした1日に描いた絵。「仕事」というタイトルをつけて販売していたのだけれど、それが売れた。商品が売れました、と通知が来ていたので、何かなと思ったら絵だった。うれしい。絵が売れるのはうれしい。前に長野でマーケットに出店していろんなものを売った時にも絵が売れた。スプーンとか小皿も買ってもらえた時も、それはもちろんうれしいのだけれど、絵が売れたときはそれとは違う感覚がある。描き続けよう、そういう気持ちになる。いや、それはなんか違う気がする。なんだろう。気持ちを決まった型の言葉の中に押し込めているような感じがする。なんていうか、認められたんだなっていう感じ。その買ってくれた人がどういう気持ちで買ってくれたのかはわからないけれど、その創作物に対してお金を払ってくれた、というのは、なんていうか、僕の中では認められたんだなって感じがする。それはたぶん絵にはそんなに明確な機能というものがなくて、ただ存在するだけでしかないからじゃないかなという気がする。ただ存在している。そういうものの存在を認めているという風に感じる瞬間だ。なにかの役に立つわけではないけどそこに在る。そういうものを生み出して、そこに何かしらの価値を見出してくれる人がいるのなら、僕は作り続けられる気がする。僕の感覚だと、あのページで今売っている絵の中で、あの絵はそれほどよく描けたものではないような気がするのだけれど、なぜあの絵が選ばれたのだろう。そういう選択の差みたいなものは面白いと思う。僕とMは結構選択の癖のようなものが似ていると感じる。二人でいると、なかなかそのことに気が付けなくなってしまう気がする。具体的には思いつけないけど、誰が買うんだろう、というようなものが、世の中ではいろいろ売られてるような気がする。きっと売れるから売っているんだろう。そういう当たり前のことを忘れてしまう時がある気がする。無意識のうちに、なにか普通のようなものを作りだしてしまう。そういう風に思う時がある。それをあまり押し付けないようにしようとは思うのだけれど、無意識のうちにそういう風になってしまう時というのが、きっと人には誰しもあって、まぁ、この話はそうならないように気をつけようね、という所にしか着地しないわけだけど、なんか今、そういうことが頭をよぎったので書いておくことにしようかなと思う。ポケ
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画材:紙、アクリルガッシュ
サイズ:192×272mm
※額縁は付属しません。
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