1/1

65 猫

¥5,000 税込

SOLD OUT

別途送料がかかります。送料を確認する

最初から読む→https://junota.base.shop/items/79412240
ひとつ前を読む→https://junota.base.shop/items/81510670
==========

してしまっていた。それをついこの間ようやく現像に出してきた。長い時間放置していたからかどうかわからないけれど、写真の大部分は青というか黒というかそういう色一色になってしまって、何も映っていなかった。いくつかMのいい写真が残っていた。松戸の公園で風を受け、笑顔でこちらを見るМや、昔よく遊んでいた公園のブランコに乗るМ。もしかしたら、結局のところ、僕はそれら幾枚かの写真を通じて、その日の記憶を再構築しているだけかもしれない。猫gaokiagaru.maulu...tomijikakunakikaradawonobasu.abe k o u b o u n o 「m i k k a i 」toiuatamanookashiishousetuwoyon ー0000000でいるのだけれど、その初期設定が面白いなと思う。主人公の男はとあるテープを聞きながらその中で起こったことをノートにまとめるという作業をしている。てーp6+ うno6 猫が飛び上がって、キーボードを踏んでしまったので、文字が乱れた。なんか変な変換がされてしまった。テープに記録されていたのは男自身の行動を盗聴したもので、それを聞きながら、自分自身に起こったことを文章化していく作業だ。それはある男に依頼されているのだけれど、ひとつ注文があって、そのノートの中では男自身のことを「ぼく」とは書かずに「男」と書き、依頼主のことを「馬」と書くように、ということだった。それに従えば、例えば「ぼくは依頼主にサンドイッチを渡したあと、コーヒーを飲みながらすこし雑談をした」という文章であれば、「男は馬にサンドイッチを渡したあと、コーヒーを飲みながらすこし雑談をした」という風になる。主語を「僕」→「男」と変換するだけのことなんだけど、これでもしかしたら僕は何か物語をかけるかもしれないという風にさえ思った。これはコロンブスの卵かもしれない「男は○○と思った。」「男は〇〇と感じた」みたいな文章って僕はあんまし書いたことがない。思うとか感じるというのはいつも「僕」のすることであって、ほかの何者かが思ったり感じたりしてもいいんだ、というのは僕にとっては新しい発見だった。その人がどう思ったり感じたりしているのかなんて他人の僕からしたら分からないじゃないかという風に思ってしまうからそういう風に書けなかったのだけれど、今回この「密会」という小説を読んでいて、そうか、単に自分のことについて書いた文章の主語を「誰か」に変えるだけでいいんだ、それで小説になるんだ、という発見。自分で書く時には違和感のある文章であっても、読むときにはそれほど気にならないということが分かった。言われてみれば僕が普段読んでいる小説の多くはそういう風に書いてある。試しに今日のここまで書いた文章の主語を「僕」から「男」に変えてみる。「М」は「女」という風にかえて、ちょっと文脈的におかしいところは修正してみる。起きる。肌寒い朝。猫が鳴くので10グラムだけご飯をあげる。もう

続きを読む→https://junota.base.shop/items/81510673

=======
画材:紙、アクリルガッシュ
サイズ:257×182mm
※額縁は付属しません。

商品をアプリでお気に入り
  • レビュー

    (2)

  • 送料・配送方法について

  • お支払い方法について

¥5,000 税込

SOLD OUT

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      その他の商品