2026/02/23 13:25
ギャラリー猫の皿の自主企画展001として『タイムミシン ―― 時を縫う機械』を開催いたします。
■会期:4月4日(土)~6月28日(日)
■予約方法:「RESERVATIONページ」から希望日のチケットをご購入ください
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このギャラリーを始めるにあたって、蔵の中の色々な品々を少しばかり整理する必要があった。それらのうちの大半は、贈り物として受け取った食器類だった。マグカップ、茶碗、コップ、スプーン、汁椀、平皿、大皿、小皿、おちょこ――それらのものが、受け取った時の箱に納められたまま、何年、何十年という時間を蔵の片隅で過ごしてきたのだ。そして、僕はその長い眠りから彼らを目覚めさせたということになる。
箱から取り出した品々を眺める。どれもみな、うっすら埃をかぶり、ざらざらしている。あるいは、ベタベタしている。木製の器には白い黴がびっしりと貼りついている。それらを窓辺の台の上に置く。小さな格子窓から光が筋になって差し込んでくる。光を受けて、それはその仄暗い空間に半分だけ浮かびあがる。もう半分は蔵の闇に溶け込んだままだ。
舞い立った埃が小さな虫のように空中を蠢いている。分厚い土壁に囲われた空間は、外の世界から切り離されているみたいだ。すぐそばを流れているはずの川の音も遠い。どこか非現実的な感じがして、うまく言えないけれど、今じゃないみたいだった。その時、もしかしたら、その蔵の中は、それらが贈られてきた、その頃だったかもしれない。もちろんそんな訳はないのだけれど、それでも、何となく、そんな突飛な想像も全くあり得ないことではないような気がした。少なくとも僕の意識のある部分は、その瞬間、過去のいつかに飛んでいた。
”タイムミシン”という言葉は、そういう時間を過ごすうちに頭の中に浮かんできた言葉です。蔵に眠っていた品々を、いま、どんどん絵に描いているところです。作品数がある程度溜まったら、一応、4月くらいに、何らかの形にまとめて公開したいと思います。
2026.02.16
JUNOTA
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