37 英国の街角
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に感じていながら何だったかを思い出せずにいたのだけれどこれを書いていたら思い出した。2016年の秋ごろ、僕はイギリスを旅行した。ひとりで鉄道に乗ってイングランドをスコットランドをぐるっと一周してきた。地名を思い出せなかったので、イギリスの地図を見る。ロンドン、バース、バーミンガム、マンチェスター、リーズ、それからコッツウォルズにも行った。ヨーク、ダーリントン、ダラムへと進み、カーライルへと進み、そして、グラスゴーと、エディンバラ。いまになって思えば、結構な距離を移動したものだ。懐かしい。それで、いま、書こうかなと思ったのは、コッツォルズでの出来事だ。うろ覚えだけど、思い出せる限り細かく書いてみようかなと思う。その日、僕はバーミンガムの安い宿に泊まっていた。1階がバーになっていて、2階に12個のベットがある部屋だ。12個もベットがあると、いつも誰かしらが寝ているので、部屋はいつも薄暗い。もっとも僕はほとんど外出して過ごしていて、夜寝に帰るだけだったので全く問題はなかった。とにかく宿泊費を節約したかったので、いろいろとネットで調べながら1泊1,000 円とか2,000 円とかの安いところを選んでいた。その日はコッツウォルズを出発地点としてそれよりももっと北の方のはちみつ色の民家が残っている風景を見てまわるつもりだった。その日の最初の目的地はコッツウォルズだった。そこへはバスで行った。バーミンガムから確かバスを乗り継いだのだろうか?いやもう少し近くの駅まで電車で行った気もする。でも最終的にコッツウォルズへはバスだった。観光客も乗ってるけど地元の人たちも乗っているようなかわいらしいバスだった。景色はどんどん田舎になっていく。畑の風景が続く。途中で幼稚園児くらいの小さな子供たちがニンジンだのジャガイモだのといった野菜をひとり1つずつ抱えて乗ってきた。農業体験の日だったのだろうか、遠足だったのだろうか、そんなこんなでコッツウォルズへ着く。コッツウォルズは小さな村だった。はちみつのような、黄白色の石でできたかわいらしい民家だ。石ころを拾い、手をのばして、家に重ねてみると、まったく同じ色をしている。家が大地からできているのだ。木の家よりもずっと、ダイレクトに自然とのつながりを感じられた。家も教会もみんな地面と同じ色をしている。一通り見て回ってバスを待つ。観光案内所のようなところでもらったバスの時刻表をみながら、橋のたもとの塀のような場所に腰掛け、川を泳ぐ無数のマス(?)をぼんやりと眺めながら時間をつぶす。そこはバス停だ。予定ではコッツウォルズには1時間ほどいて午前中にはそこを出るつもりだった。まだまだその日にまわる村はいくつもあった。バスの時間が近づく。隣に僕よりも少しだけ年下かなと思しき女の子が腰を掛けた。腰を掛けるときに、小声でどうも、的なことを小声でつぶやいたので、きっと日本人。バ
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画材:紙、アクリルガッシュ
サイズ:272×192mm
※額縁は付属しません。
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