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32 春の風景

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も試したけど、とりあえず、キーボードを叩いた方が速そうだ。1つのファイルに文章を書き続けるというのは結構おもしろい。継続することが苦手な僕だけど、これは続けられそうな気がする。日々の積み重ねが結果として、視覚的に残るからだ。毎日書こう。雨が降っている。雨の中、ごみを捨てに行く。可燃も不燃も出せる日だ。Мは生理が重いらしく、今日は寝て過ごすことにした。小学校へ行き、帰ってくる。肩をぐるぐるさせる運動のおかげか頭痛はない。帰ってきて、部屋に立てかけてあったツバキの細い木を使って椅子を作り始めた。木の曲がりを生かしたものにしようと思って、ちょうどいいところをトリミングした。それをバンドソーで縦に半分にパカリと切った。途中、太いところでバンドソーの最大切断厚さを超えてしまったので、手ノコで切った。こっち側からと、あっちがわと、木の両端から刃をいれてしまったたので、真ん中で切り口が合わなかった。最後はバール二本をつかってパカリと割った。机に立てかけてどんな風な椅子になるのか想像を膨らませる。うまくいくだろうか、図面も描いていないし、完成形のイメージスケッチさえもしていない、うまく組みあがるだろうか、わからないけど、とりあえず作業を進めてみるつもりだ。とりあえずいまのところ結構いい感じだなと思う。坂口恭平の昔の文章を読んだ。2004 年くらいの文章だ。それによると、名刺を作っていろんな人に渡してるけど、リンク先は日本語だから、みんな読めない、だからグーグル翻訳にぶっこんで英訳して公開した、みたいなことが書いてあった。おもしろいなと思って、僕も試した。そしてさらに僕が面白いなと思ったのは、その英語をもう一度日本語に翻訳しなおした文章だ。意味が変わっていたり、主語が変わっていたりといろいろあるけど、面白い文章だ。たとえばこんな感じだ、――目覚める。彼女は文章を書きたいと思っていたのだが、そのための十分な時間がないと言い訳をしてきた――なんか小説みたいな文章になってる。その他にも全体としてはおかしな文章なんだけど、ところどころ、面白い表現が出てくる。例えば、「麻里さんの家」と僕が書いたところを変換に変換を重ねると「マリの家」となる。なんかこの字面かっこいい、この一単語だけで何か物語を書き出せそうだ。小学校からの帰り道、僕は1匹のおかしな猫に誘われるようにして、とある1軒の家にたどりついた。いつも曲がる道を曲がらずに行った先、車が通れないような細い道を少しいったところだ。そんなところに家があるなんて知らなかった。一階建ての古いのか新しいのかわからないような家だ。全体の雰囲気としては古いのだけれど、外壁はおしゃれな緑色に塗られ、入り口のドアは鮮やかな赤色で塗られている。けれどその赤はけばけばしさはなくて、なんだかとても落ち着いた感じの色だ。家が見え、僕は足を止める。誰の家だろう。よそ

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画材:紙、アクリルガッシュ
サイズ:210×148mm
※額縁は付属しません。

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